ご乱心マッパ教皇


アルデバラン「ニートマスク、マネーカイザーの上にたつ男とは一体どんな奴なんだ？」
老師「それは・・・・宇宙一風呂が大好きで、自分の肉体を心から愛しておる・・・」

星矢「ちょ、ちょい待て、それってまさか！！」

老師「誰が呼んだかその男の名は・・・



マッパ教皇！！


サガ「その通りだ！！」

お定まりの高いところからの登場である。

サガ「ニートマスク、マネーカイザーをよくも倒してくれたな！許さんぞ！ゴールドレンジャー！」

瞬「よ、よかった。ちゃんと服着てる」

サガ「この世は細菌にまみれ汚い！一日四十回入っても己のアカ一つとれやしないわ！」

星矢「そんだけ入ってたら、アカが出る訳ないだろ」

サガ「私が望むのはただ一つ！世界温泉宣言！いたるところ温泉にし、地上など拝めないようにしてくれるわ！」

紫龍「私利私欲にまみれてるが、言ってることはポセイドンとあまり変わらんな」

サガ「私の野望を邪魔するものは例え神だとしても許さん！さあ、来い！」

マッパ教皇とゴールドレンジャーの最後の闘いが始まる。多勢に無勢かと思われたが、ニートマスクとマネーカイザーで体力を消費しており、むしろ、彼らの方が不利だった。

星矢「さすがだな！やるじゃん！マッパ教皇！」
子供「ねえ、兄ちゃん」
星矢「・・・ん？なんだ？」
子供「マッパって何？」
星矢「マッパって言うのは、素っ裸ってことだ」
子供「素っ裸？」
星矢「そ！服もなんもつけてない、裸ってこと」

子供は何かぎゅうっと拳を握り締めると、不意に立ち上がり叫んだ。


マッパじゃないっ！！

子供「マッパって言ってるのに、全然マッパじゃない！！そんなの嘘だ！なあタカシ！」
タカシ「ああ、サトル！マッパ教皇って言うなら、マッパで登場するのがアタリマエだろ！嘘つき！」

サトル・タカシの訴えに思わず動きを止めてしまったゴールドレンジャー。そして、青銅ズ。

サトル「マッパになれ！！」
タカシ「マッパ！マッパ！マッパ！！」

アイオリア「お、おい。チビッ子から思わぬクレームがきたぞ」
カノン「サガの奴、大丈夫か？」
シュラ「大丈夫だろ。あんな小さな子供の挑発に乗るほどガキじゃない」

サトル「脱がないのか！弱虫〜！」
タカシ「なあ、サトル！もしかしてマッパ仮面ってチイサイんじゃないのか！」
サトル「そうだ！だから脱げないんだ！美しい体ってのもたいしたことないな！」


ピキッ


氷河「なんか、音がしたか？俺の気のせいか？」
紫龍「いや、俺もした。幻聴じゃない」

サガ「よくぞ言った！このサガにケンカを売るとは良い度胸だ！」


アフロディーテ「サ、サガ！！」
ミロ「まずい！サガがキレた！！」

サガ「私に向かって小さいだのたいしたことないだの、そういうことは、私の裸体を拝んでから言え！」

サガがザッと自分の着ているマッパ教皇スーツに手をかける。

星矢「お、おい！ちょっと待て！」
瞬「もしかして、ジェミニの聖衣状態なわけっ！？」
一輝「やばいっ！止めろーーーー！」


サガ「ハーッハッハッハッハ！！」


ミロ「おいっ！こうなったらアレしかないぞ！」
アイオリア「ああっ！みんな構えろ！！」


バサァ！！


キャァァァァァアァァアアアアッ！！！！


星矢「なあ、俺達どうしたらいいと思う・・・？」
瞬「とりあえず、救急車・・・かな？」
紫龍「女性方をか？それとも・・・サガ用にか？」
瞬「どっちもかも・・・」

裸体を見てショックで倒れた多くの女性達と、全員のアテナエクスクラメーションを食らい、プスプスと黒い煙を立てながら倒れているサガに、呆然と立ち尽くすしかない青銅たちなのだった。



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