始めからやり直し！！これが本当の第一話（笑）


サガ「新チーフのサガだ！みんな、よろしくな！」

ムウ「結局あなたがチーフになるんですか」
サガ「しかたないだろう。デスマスクが首になったんだから。となったら、キャリアのある私しかいないだろう！」
ムウ「確かに・・・再起不能ですね・・・彼は・・・」

ちらりと向こうを見るムウ。そこには、鞭であざだらけになり、未だに人事不省のデスマスクがあった。ピクピクッと動いているところがなんとも痛ましい。

ミロ「あいつほどではないにしろ、俺たちも怒られちゃったよな〜！」
アイオリア「ああ。あなたたちは何を考えてるんですかってな」
ムウ「金儲けに決まってますよねえ」
シャカ「君はどうしてそういう発想なんだね、まったく」
アルデバラン「まあ・・・お子様向けではなかったな」
ムウ「でも、よく考えてください。このテーマパークのきっかけは金融不安で揺れてる人達を元気づけるためのもの。ということは、対象は大人！ならば、大人向けであって然るべきでしょう」
カミュ「そう言って、こうなったんだよな、確か」
アイオリア「ということは、シバかれるべきなのはデスマスクじゃなくて・・・」
ムウ「何か言いましたか？」

にっこり♪

アイオリア「・・・・・いや、何でもない」

正義のカタマリのような男も、ムウの微笑みに敗北するのだった。

ムウ「さて、子供向けにしなくてはいけなくなったので、それなりの施設を考えましょう」

シュラ「なんか、途端にやる気を感じなくなった気がするのは気のせいか？」

カノン「ていうか、健全であれば大人向けでも良いんじゃねえの？」
ミロ「はいはーい！！俺、戦隊物やりたーい！！」
サガ「戦隊物か、それはいいな。私達の範囲内だし」
ミロ「俺、レッド〜！カミュはブルー！いいよな！」
カノン「え、俺がブルーやりたいんだけど。髪の色もブルーだし？」
カミュ「私は何色でも構わないから、カノンがブルーがいいなら譲るよ」
カノン「やった！！」
ミロ「え〜っ！赤い髪にブルーのコスって絶対映えると思うのに〜」
カミュ「なら、スカイブルーにする。戦隊物のブルーは案外ブルーじゃない。大概明るい青＝スカイブルーだ。氷の魔術師の私のイメージにも合うし、そっちにする」
アフロディーテ「ふっ、それなら私はホワイトだ。シュラはブラックでいいな？」
シュラ「・・・なんでもいい」
アルデバラン「俺はイエローってところから。割とそういう系統の役だし、俺はそういうポジションだろう」
老師「わしはそうじゃのう・・・この年じゃもう体も動かんし、助言を与える妖精役でいいかのう」
アイオロス「さすが老師！自分の属性をわかってらっしゃる！俺はゴールドにしようかなっ。皆がピンチになったら登場って感じで」
シャカ「むっ、ゴールドは私のだ。びた一文譲らんぞ」
アイオロス「え、シャカもゴールド志望なのか？それは辛いな〜。シルバーじゃダメか？」
シャカ「黄金聖闘士がシルバーなどと、笑われてしまうわ！」
アイオロス「そうか〜そうだよな〜。あっ！わかった！俺、シルクにするよ！それならいいだろ」


誰か教えてやれ。シルクは色の名前じゃないことに。


アイオリア「兄さんがシルクなら、俺は麻で・・・・」
ムウ「ちょっと待ってください。このままじゃ敵がいないことになります」
カノン「いいじゃん。お前ら敵やれよ」
ムウ「は？」
カノン「ムウとサガとデスマスク。完璧じゃん」
ミロ「確かにな！絶妙なキャスティングだよな！それでいこうぜ！」
ムウ「私、やるとは一言も言ってませんけど・・・」
シャカ「サガ、もちろんヒーローショーは業務に入るのだな？」
サガ「ああ、もちろん」
シャカ「後楽○遊園地で僕と握手！みたいなこともやるのか？」
サガ「まあ・・・やるな」
シャカ「昨今、敵の方が人気というのは知っているか？」
サガ「ああ、顔がいいからな」
シャカ「イケメン・ツーショットとなれば、女がわんさか群がるだろう。その際に、客から心づけをもらっても、それは無給で奉仕することとは無関係だな？」
サガ「あげる人がいるかどうかわからないけど・・・それは個人の間のことだからいいんじゃないか？」

ムウ「やらないとも一言も言ってませんよ。悪役、しっかり勤めようじゃありませんか」

なんつーか、すげえ変わり身の早さ。

周りの黄金はそう思ったそうな。
はたして、ヒーローショーはどう行われるのか。
そして、未だに気絶中のデスマスクは復活できるのか！？


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