はっくしゅん！！
ムウ「暖房器具って何使ってます？」
デスマスク「なんだ、突然に」
ムウ「いえ、最近寒くなりましたし、どんなものを使ってるのかなと。暖房器具に何を使ってるかで、金持ちか貧乏かわかりますから」
デスマスク「後半の部分言わなければ、フツーのテーマだったんだけどな」
ムウ「で、何使ってます？」
サガ「私は、床暖房かな。最近風呂を改造してな、風呂の床がいつでもホカホカになるようにしたんだ」
ムウ「しょっぱなから特殊例でましたね」
サガ「特殊例言うな！」
シュラ「俺はガスファンヒーターだな。すぐ火がつくから暖かい」
ムウ「うわ、地味」
シュラ「どんな反応求めてるんだ、お前」
アフロディーテ「やっぱり、暖炉でしょ。見た目、派手だし、マシュマロを焼いて食べることも出来るし」
ミロ「あ、この間の焼きマシュマロめっちゃ美味かったぜ！なあ、カミュ、あれ、美味かったろ？」
カミュ「・・・・・・ああ」
アフロディーテ「どうしたんだ？いつも根暗な君だが、今はブラックホールに飲み込まれたように暗いぞ」
カミュ「マシュマロにワサビは合わない・・・」
アフロディーテ「は？マヨネーズ？」
カミュ「アフロディーテのとこで食べたのが気に入ったらしく、私に食べさせてくれるんだが・・・アレンジしてくるのだ。昨日は、マシュマロワサビ。
一昨日はらっきょうマシュマロ。気が滅入りそうだ」
アフロディーテ「嫌なことはきちんと言わないとダメじゃないか。そうしないとどこまでもつけあがるぞ」
デスマスク「・・・・だったら、俺らも言わせてもらっていい？」
アフロディーテ「なんだ、藪から棒に」
シュラ「いい加減暖炉つけるの覚えてくれ。」
デスマスク「大変だ！非常事態だ！急いで戻ってきてくれ！って言うからよ、俺は涙をのんで、ヘレンと別れて来たんだぞ。そしたら、
『暖炉をつけてくれ』
・・・・・・・・・俺、怒り通り越して泣けてきたぞ」
シュラ「それだけじゃない、薪割りから、火種作りまでやらされて、俺達は木こりか？」
アフロディーテ「聖闘士でしょ。何を今更」
シュラ「違う違う違う。そういう意味じゃない。どうしてこういつも意味が伝わらないんだ」
ムウ「あんまり悩むとハゲますよ。あなたのエクスカリバーが宝の持ち腐れになっちゃいます」
シュラ「俺のエクスカリバーは床屋のハサミか？」
ムウ「そんなものでは？実生活での使い道ってそのくらいでしょう？」
ミロ「魚とかもさばけるんじゃないか？」
ムウ「ああっ！そうですね。シュラ、良かったですね」
シュラ「・・・・・・何が」
デスマスク「てまあ、話はそれたけど、暖炉つけるの覚えろや。次回から自分でつけること。いいな！」
アフロディーテ「・・・・そっちがその気なら考えがある」
デスマスク「なんだ？」
アフロディーテ「君の手紙をばらまいてやる」
アイオリア「手紙？」
アルデバラン「なんだそれは」
アフロディーテ「おお、初セリフの二人。デスマスクが八歳の時書いた手紙だ。
『アフロディーテちゃんへ。はじめまして、僕はデスマスクと言います。今日初めて会ったんですが、初めてじゃない気がします』」
デスマスク「だぁ――――――！！やめろ！！なんで覚えてやがる！！」
アフロディーテ「覚えてるどころか、まだ持ってるぞ。なんなら、持ってきてやろうか」
デスマスク「それだけはやめてくれ！！」
アイオリア「・・・今の手紙・・・なんか恋文みたいな感じだったな」
ムウ「誰もが思ってたことを言いましたね！言葉にしないと気がすまないＫＹ、ありがとうございます。で、どういうことです？」
アフロディーテ「まあ、みんなが考えてるとおりで当たってるけど、まあ、つまり、デスマスクが私にホ・・・・」
デスマスク「わかった！！！暖炉は俺がつけてやる！だから、この話はこれで終わりだ！！」
アフロディーテ「ふふん、最初からそう言えばいいのに」
デスマスク「・・・・つーことで、主題に戻ってくれ」
全員「あ、忘れてた」
アイオリア「よし、次は俺が語ろう。俺の暖房器具は・・・」
ムウ「乾布摩擦。決まりですね」
アイオリア「勝手に決めつけるな！」
ムウ「じゃあ、なんなんです？」
アイオリア「・・・・・・・・・乾布摩擦」
ムウ「ほんっとうに意外性の無い人ですね。ある意味天晴れですよ」
アルデバラン「素朴な疑問だが、寒い日にそんなことやって風邪ひかないか？」
アイオリア「そんなことくらいで風邪をひくなら、まだまだ修行が足りないということだ」
アルデバラン「それって、修行うんぬんの問題じゃないんじゃ・・・」
アイオリア「聖闘士だったら、常に過酷な状況で生き抜く力がないといけない。寒いからと暖房をつけるなんて、アテナを守るにふさわしくないと思わないか？」
全員「思わない」
サガ「全員意見が一致したので次に行こう。次はミロかな？」
ミロ「俺はホットカーペットだな。ぬっくぬくで、床に寝転がるのが一番の幸せだ」
カミュ「死んだのかと思ってびっくりしたぞ。私はシベリアに長いこといたから、ここでは滅多につけないな」
ミロ「てか、今日も半袖だよな。寒くないのか？」
カミュ「特には。みんなが寒がるのが不思議なくらい」
サガ「こっちからしてみたら、お前の方が不思議だ。最後はムウ、お前だ。何使ってる？」
ムウ「私はエコキュートですよ。節約第一ですから」
サガ「久しぶりに聞いたな、ムウ節・・・・」
ミロ「そういや、シャカとアイオロスがいないけど、どうしたんだ？多分、これ読んでるお客さん、いるもんだと思って見てたと思うけど」
ムウ「ああ、シャカとアイオロスですか。シャカは、こたつから一歩もでたくないと言って、今日の集まりには欠席です」
アイオリア「ほらみろ！暖房器具など使ったら、精神が堕落する！」
ムウ「アイオロスは、インフルエンザでぶっ倒れましたよ」
サガ「そういえば、ひどく寒い日に乾布摩擦してたな・・・・」
じーっ。
デスマスク「次はお前じゃないの？」
アイオリア「そんなことは・・・・へえっくしゅ！」
アフロディーテ「ほら、やっぱり」
アイオリア「違う！断じてインフルエンザじゃない！」
ムウ「じゃあ、皆さん、賭けましょうか。アイオリアが風邪ひくかどうか。一口１０００ドラクマでどうです？」
全員「のった！！」
ひかない派に賭ける人なんていなさそうだが、意外にも存在した。
それから数日後、敗者が決まった。
『風邪をひかない』派はたった一人。
それはアイオリア自身だった。
あとがき
最近急に寒くなりました！なので、季節ネタに盛り込んでみました！いつもは同調形のアフロディーテが今回は輝いています。シュラはちょっと可哀相ですが・・・。まあ、彼らがいるからこそ輝けるわけですし・・・難しい問題ですね。ムウやアイオリアはいつも通りでした（笑）今回、ムウが話をふっているので出番が多めです。最初でばっさりいっちゃったせいか、サガは今回影が薄いかなぁ。やっぱり一番最初のセリフが大事ですよね。書いててとっても楽しかったです。
BY MUTUMI