一緒に寝ましょ♪

ハティを撃退し、つかのまの平和が訪れた頃である。

昴「なぁ！！俺、今日はどこで寝ればいいんだ？」
光牙「あ、そっか！！お前、部屋ないんだっけ！」
蒼摩「うっかりしてたぜ。うーん、二段ベッドだからなー、３人じゃちょっと狭いよな」
龍峰「というか、蒼摩、掃除してる？ここでしばらく講師してたんでしょ？」

蒼摩「いや〜、これがありえないくらいゴミっため！！」

光牙「・・・・・おい。一緒に暮らす俺の身にもなれよ」
蒼摩「え〜、別に男同士だし、ゴミっためには慣れてるだろ？」
光牙「そんなわけないだろ！！シャイナさんとジジィがいるんだぞ。めっちゃ厳しく育てられたっての！！」
昴「俺、汚い部屋は嫌だぜ？龍峰の部屋はどうなんだよ？」
龍峰「僕、栄斗と一緒の部屋だけど、それでもよければいいよ」
昴「え〜、栄斗と〜？」
栄斗「なんだ、不満か」
昴「不満っていうか、釣り天井とか、どんでん返しとかありそうで嫌だぜ」

栄斗「ふっ、そんなものない。実家にはあるがな」

龍峰「あるんだ・・・」
栄斗「今、俺の部屋にあるのは、エレキギターとロックのＣＤだ」
龍峰「何それ？」
光牙「あ、そっか。龍峰は知らないんだっけ。コイツ、ロックにハマってるんだぞ」
龍峰「へぇ、そうなんだ。僕、二胡弾けるんだよね。よかったら、今度、フュージョンしようか」
栄斗「ふむ、いいな。そうだ。幸いにも、ギターをもう１本持ってきてる。二胡とギターなら似たようなものだろう。今夜、部屋でセッションするか」
龍峰「大分似てないけどね。ちょっと教えてもらえばできるかも。栄斗、教えてくれる？」
栄斗「ああ。ふっ、和と中国の融合だな」
昴「どこが！！やってる音楽は思いっきり洋楽だろぉ！！和も中国も微塵もかすってねえよ！！龍峰の部屋もダメだ・・・！！どうしよう・・・！」

ユナ「じゃあ、私の部屋来る？」




おい！！！！ユナ！！！

ユナ「え、私、何か変なこと言った？」
蒼摩「変なことだって自覚してないのが変だって！」
龍峰「ブロンズ１の男前だけあるなーって思うけど・・・。念のため言っておくけど、昴は男の子だよ？」
昴「一応ってなんだよっ！！龍峰の方が女の子みたいじゃないかっ！」
ユナ「別に、龍峰が私の部屋に来たっていいわよ？」
龍峰「ユナ・・・そういうことじゃないよ・・・」
ユナ「私のパートナーは、今、パライストラにはいないし、部屋もまぁまぁキレイな方だと思うわ。ちょうどいいじゃない」
蒼摩「本気でちょうどいいと思ってるユナがすごいぜ・・・」
昴「ユナ！俺のことを子供だと思って、バカにしてるのか！？」
光牙「違うよ、昴。お前が子供なんじゃない。ユナが男前なんだよ」
昴「ユナ、そんなに男前でどうするんだよ。お嫁に行けないぞ！」
光牙「昴・・・意外とモテるんだぜ、ユナは」
昴「どーせ、女にとかそーゆーオチだろ？」
蒼摩「いや、それが、今まで２人に言い寄られてるんだぜ」
昴「え、マジで！！？」
栄斗「全員、どっか頭がおかしい変な男だがな。俺が女なら１００％ゴメンな男ばかりだ」
昴「お前だって、１００％ゴメンな属性の男だろ」
ユナ「男は大体、そんなものだから気にしてないわ」
蒼摩「おい、そのまとめ方ってどうなんだ？」
ユナ「え、だって、光牙はバカだし、蒼摩もチャラいし、そんなもんじゃないの？」
蒼摩「う・・・それはそうだけど・・・」
栄斗「心外だな。俺はバカでもチャラくもない」
光牙「お前はバカでもチャラくもないが、思考回路が異次元だろ」
昴「う〜、ユナんとこもダメそうだし、俺、どこに泊まればいいんだ。蛮ティーチャーと一緒の部屋は嫌だぜ・・・！」
光牙「あ、じゃあ、エデンのとこにしたらどうだ？」
龍峰「いいかも！！今、彼はここにはいないし！！」
ユナ「確か、エデンは個室だったわ。ちょうどいいかもしれないわね」
昴「よっし！！じゃあ、エデンのとこに泊まるぜ―――――！！」

翌日

蒼摩「・・・・・・・・おはよ・・・・・」
龍峰「おはよーー！！どうしたの？目の下にクマできてるけど」
蒼摩「お前・・・・・」
龍峰「え、どうかした？」
蒼摩「夜中にジャカジャカ、ギター鳴らすんじゃねえ！！全然眠れなかったじゃねえか！！」
龍峰「あ、ごめん・・・！！栄斗と盛り上がっちゃって！！」
栄斗「ふ、さすがドラゴンの血は伊達じゃない。エレキもすぐにマスターするとは」
龍峰「楽しかったね。ねー、栄斗」
栄斗「この聖戦が終わったら、ぜひ、俺のバンドに入ってくれ」
龍峰「中国ツアー入れてくれるなら考えてもいいよｖ」
蒼摩「龍峰がどんどん異次元の道に・・・。お袋さんが泣かないといいけど・・・」
栄斗「光牙も目にクマができてるが、やはり、眠れなかったのか？」
蒼摩「あー、それは違う違う。お袋さんが、旦那とラブラブしてるのが気に入らないんだと」
光牙「そうは言ってない！！」
龍峰「・・・・・気持ち少しわからなくもないな・・・。僕の父さんと母さんも、今、息子の僕なんか視界に入らないくらいアツアツだもん。

『人生初のショートカットよｖどうあなた似合う？』
『あ、あなた・・・！？』
『ふふ、そうよ。そうね、紫龍はずっと聞こえてなかったものね。もう何度も言ってるのよ』
『そ、そうなのか・・・もう１回言ってもらってもいいか？』

とか、言ってたりして・・・。仲が良いのは嬉しいけど、なんか、もう恥ずかしくて・・・！！」
蒼摩「おー！若いなー！！」
ユナ「言い方が下品よ！！もう！！昴は？？まだ起きてこないの？」
光牙「そう言えば、まだ起きてこないなー。寝坊か？」
龍峰「あ、来た来た！」
栄斗「・・・なんか足取りがフラフラしてるぞ」
昴「・・・おはよ・・・・」
ユナ「どうしたの？すごい疲れた顔してるわよ」
蒼摩「なんだ、オバケでも出たか〜？」
昴「・・・・・・出た」
光牙「え、マジ！！！？」
ユナ「それが本当だったら大変だわ。退治しなくては」
龍峰「待って、玄武さんかもしれないよ。僕達に伝えたいことがあるのかもしれない！」
昴「声がするんだ・・・」
栄斗「声？」
昴「俺がベッドで寝てると、












『アリア・アリア・アリア・アリア』


っていう男の声が・・・！！」



光牙「エデンだ」
蒼摩「エデンだな。あいつ、アリアのことは吹っ切ったんじゃなかったのか？」
龍峰「残留思念って奴じゃないかな」
昴「俺、気が狂うかと思ったぜ！！」
ユナ「どうする？檄先生に報告する？」
栄斗「別にいいだろう。パライストラ七不思議の１つにいれてやればいいんじゃないか。メンタルも鍛えられるだろう」


パライストラ七不思議
その１、最上階特別個室には、女の名前を呟き続ける男の霊がいる。


昴「残りの六不思議は！？」
栄斗「これから作る。何、奇想天外なやつらばかりだ。すぐにできるだろう」
蒼摩「お前も奇想天外の筆頭だって忘れんなよ？」
龍峰「こちらの作戦が固まり次第、パラスベルダに出発って話だったよね。体調大丈夫？」
昴「ぜんっぜん大丈夫さ！！てか、もうあの部屋には寝たくない！！てか、俺が心安らかに寝られる部屋はどこにもなーーーーーーいっ！」




あとがき
１９５０００番のキリリクでしたぁ・・・！！天照様、リクエストありがとうございました！！キリリクテーマは、 Ωで、青銅5にん+昴でギャグでした！！玄武ショックを未だに引きずりつつあるので、なんというか、それなりに時代考証を守ったストーリーになりました！！これを書いてる間に、龍峰が光牙を呼び捨てちゃったり、新たな歴史が刻まれましたが、うん、とりあえずはこれで！！玄武が勝手に復活されてる捏造ストーリーが書けるのはいつになるのだろうか・・・。読むのはすっごい楽しくて好きなのに・・・！！


ＢＹ　　ＭＵＴＵＭＩ