お願い♪マイバースデー 前編

サガ「アテナの誕生日パーティを開きたいと思う」
デスマスク「ヤダ」



ドゴゴゴゴゴ！



サガ「お前！アテナを何だと思ってるんだ！」
デスマスク「・・・・別に特には何も」



バゴ―――――ン！！



サガ「お前！何も思ってないって最悪ではないか！お前のことだから、胸だけは一丁前な小娘とか、巨乳のアバズレ女くらいは言うと思っていたが、まさか何も思っていないとは思わなかったぞ」
ムウ「あなたもさり気にひどいこと言ってますよ」
サガ「それは置いといて、デスマスク、何故嫌なのだ！応えろ！十字以内で！」
デスマスク「それは無理だっての！」
サガ「ソレハムリダッテノ！・・・うむ、十字か」
デスマスク「そういう意味じゃねえ」
サガ「ソウイウイミジャネエ・・・確かに十字」
デスマスク「サガ！お前アホだろ」
サガ「サガ！オマエアホダロ・・・む、それはどういうことだ」


アイオリア「ライトニングボルト！」


アイオリアの光速の拳が二人を吹っ飛ばした。

サガ「ライトニングボルト！・・・十字・・・見事」
デスマスク「あの・・・俺、とばっちりではありませんか？」
ムウ「いい加減にしてくださいよ！日本語ゲームやってるんじゃないですから！まだ俳句の方がマシです！」
デスマスク「ひどすぎる。とばっちりです。死にそうだ」

ムウ「やっぱり殺します」

デスマスク「おい！お前がそう言ったからやってやっただけだろ！」

ムウ「何のことですか。KYは黙っててください」

アイオリア「・・・・なあ、KYって何だ？」
ムウ「あなたやミロ、デスマスクみたいな人のことですよ」
ミロ「えっ！俺！？うーん、何だろう。なあ、カミュわかる？」
カミュ「・・・・・・・」

何故か、そっと顔を背けるカミュ。

ミロ「カミュとミロだったらKMだしなあ。何かの略かな？カッコヨイの略？」
カミュ「カッコヨイじゃなくてカッコイイだ」
ミロ「あ、そっか。だったら・・・キムチ、ヨーグルト？」
カミュ「どんな人間だお前は」
ミロ「わからん！ま、いっか！わかんなくても死ぬようなもんじゃ無し！」
ムウ「そうそう。きっと、考えたって一生わかりっこありませんから」

にこやかに微笑むムウ。ちなみにKYとは、空気の読めないの略である。

シュラ「で？そろそろ本当に聞かせてもらおうか。何故、アテナの誕生日を祝うのが嫌なのか」
デスマスク「最初からそう聞いてくれたらいいのに。理由は簡単！俺の誕生日を祝ってもらってないからだ！！」
シュラ「は？」
デスマスク「だってズルくねえ？俺は祝ってもらってないのに、アテナは祝ってもらうなんて！！」
シュラ「お前、歳いくつだ」
デスマスク「23」
シュラ「そういう意味じゃなく。こんな歳になってまだ誕生日祝って欲しいって思ってるのか？」
デスマスク「たりめーだろ。モーツァルトとかなんて死んでるくせに誕生日祝ってくれてるんだぜ！」
シュラ「あれもどうかと思うけどな」
デスマスク「自分の誕生日を祝ってくれないのに、他人の誕生日なんか祝えるか！」
シュラ「ワガママもいい加減にしろ！」
サガ「いや、デスマスクの気持ち、わからんでもない」
シュラ「サガ！？」
サガ「私も誕生日を祝ってもらっていない。デスマスクのガキのようだか深い悲しみ、私は大変理解できるぞ」
カノン「俺もだ。俺はなんたって２８年認知されない男。ハブにされる哀しさは誰よりも理解できる」
アイオリア「俺も今年は誕生日を祝ってもらっていない。魔鈴にも忘れ去られていた。あれは二日三日寝こむほどショックだった」
ムウ「そういえば、私も今年は祝ってもらってないですね」
アルデバラン「俺もだ・・・・・」
シュラ「お、おい・・・・」

どんよらとした雰囲気の4〜8月の誕生月メンバー。

カミュ「サガ、サガらしくもない。どうしたんだ。風邪か？」
サガ「お前には誕生日を忘れ去られた者の悲しみはわかるまい！今、我々は立ち上がる！我々に誕生日パーティを！！」

オ―――ッと拳が天に突き上げられる。何とも情けないシュプレヒコールである。

ミロ「わかった！！誕生日パーティを開いてやる！ついでだから、アテナの誕生日も一緒にな！！！」

当初の目的が『ついで』とは何とも本末転倒な話であるが、盛大な誕生日パーティが行われることが決定した。果たしてどんなパーティになるのか。

以下、次号！




あとがき
あまりにも今年はバースデーシリーズを書いていないので、書かなかった人たちをまとめてやっちゃうことにしました。以下次号！を使うのは久しぶりですね〜。ロス誕以来です。さあて、どんな誕生日パーティになるのでしょうか。お楽しみに★

BY　　MUTUMI