日本戦争
フレア「お姉様、何を考えていらっしゃるの？」
椅子に座って、何やら真剣に考えている。
ヒルダ「ああ、フレア。次のお食事会はどこのお国にしようかと思って。」
フレア「まあ♪」
ヒルダ「この前はインド、フランス、中国・・・・そろそろアジア系にしようかと思ってるのですけど。」
フレア「楽しい食事会になりそうね！」
ヒルダ「ええ。いつも静かな雰囲気じゃつまらないですもの。異文化交流もでき、そして、神闘士との親睦も深める事ができる。素晴らしいですね。」
フレア「お姉様、日本の料理はどうです？」
ヒルダ「日本の？」
フレア「ええ。アテナのいらっしゃる国ですし、私達にとって馴染み深い国ですもの。ここの料理を知っていてもバチは当りませんわ。」
ヒルダ「なるほど・・・・日本ですか。確かに日本は私達にとって関係のある国ですね。気候も温暖で、私達とは全然違いますし。」
フレア「ね？日本料理にしてみましょう♪」
ヒルダ「そうですね。」
こうして恒例のどんちゃん騒ぎ食事会が始まる様である。
アルベリッヒ「今回は日本料理か・・・・」
全員が畳の上に座り、卓袱台で待っている。
ヒルダ「ええ。日本料理の真髄を味わいますよ。」
アルベリッヒ「しかしですね、ヒルダ様。我らは小国であっても、ヨーロッパ人。何故、畳と卓袱台で食べなければいけないのです？」
ヒルダ「その国の慣例に従うのは、食事をする者の義務でしょう？あなたが言ったのですよ。」
アルベリッヒ「そうですけど・・・・・俺らが、正座なんて、できませんよ。」
ジークフリート「痛い・・・・膝が・・・・」
ハーゲン「俺も我慢できない。」
シド「体育ずわりでも良いだろうか。」
ミーメ「それだと食べられないだろう。足を崩して何とかしよう。」
フェンリル「・・・・・・・・・」
フェンリルは厳しい顔をして、無言である。
ギング「？」
チョン！
フェンリル「ぎゃあああ！」
ヒルダ「どうしたのですフェンリル。」
フェンリル「あ、足がああああ！」
ヒルダ「足がどうしました！」
フェンリル「し、痺れたーーー！」
バド「ギング触ってやれ。触ったほうが早く痺れが取れるぞ。」
ギング「わふ！」
チョンチョンチョンチョン
フェンリル「や、や、やめろギング！痺れる痺れる痺れるーーーー！」
フレア「お姉様、私も辛いわ。」
ヒルダ「私はいつも祈りで跪いてるので平気なんですが・・・・ここまで皆ができないと・・・・困りますね。」
胡座ができればいいのだろうが、正座ができない人間に胡座ができるわけないだろう。ヨガみたいなものだ。
ヒルダ「そうだクッション。クッションを下に引きましょう。」
フレア「それがいいわお姉様。」
ハーゲン「私も、そうしたいです。」
ジークフリート「クッションを下に引こうだなんて流石ヒルダ様。」
シド「特許取りますか？」
ヒルダ「発明ではありませんよ。そんな事しなくて良いですよ。」
アスガルドだからこそ、そういう発言が出るが、クッションを下に引いても発明ではない。日本名を『座布団』と呼ぶ。
ジークフリート「それと・・・・・今戦いが起きたら我々はどうすればいいのです？」
ハーゲン「あの・・・表に出られないくらい恥ずかしいのですけれど。」
アルベリッヒ「何で、腹マキにステテコ履かなきゃいけないんだ！」
ヒルダ「なんでも、日本のお父様たちはいつもこれをきていらっしゃるようですので・・・・・」
ミーメ「日本の男は、すごいものを着るもんだな。」
シド「確かに温かみは感じるな。」
バド「動きやすいし。」
アルベリッヒ「ヒルダ様とフレア様も、着物お姿に割烹着ですし。」
ヒルダ「これが日本のお母様達の服装だそうですよ。」
フレア「なるほど、割烹着を着てれば服は汚れないわ。頭良いのね日本の女性達は。」
きゃっきゃと二人は微笑み合うが金髪碧眼の外国人がモロ昭和ルックというのはマッチしない。
フレア「ねえねえ、日本ってシュパシュパって剣投げたり、金でピッカピカのお家に住んでたりするんでしょう？」
アルベリッヒ「フレア様・・・・・・・・それどこで知ったんですか？」
ヒルダ「本があるのですよ。『kore ga nihon da!』という本が。」
アルベリッヒ「なんですそれ。」
ヒルダ「アスガルドの方が書いた、日本見聞碌です。随分昔のものですけどね。今回の衣装もそれにのっとりました。」
アルベリッヒ「何年出版なんです？」
ヒルダ「・・・・さあ。随分とボロですので、ちょっと出版年が分からなく・・・」
アルベリッヒ「そんな時代遅れに拍車をかけるような本参考にしないで下さい。そんな本捨てて、新しいの購入してください。」
ヒルダ「私利私欲の為にお金を使うことはできません。」
アルベリッヒ「私利私欲ではなく、常識の為です。国のしきたりにのっとる前に国の基本的背景をちゃんと把握してください。」
ジークフリート「お前悪く言い過ぎだぞ！」
アルベリッヒ「真実だろうが！お前まさかこの服装を日本人全てがやってると思ってるんじゃあるまいな！こんなの着るのは、戦時中に青春を過ごした爺、婆だけだぞ。」
ヒルダ「まあまあ。アルベリッヒの言ってる事は間違っていません。確かに間違って国を理解するのは国にとって大変失礼な事ですね。今度はちゃんとやりますよ。」
にっこりとヒルダは微笑んだ。
アルベリッヒ「今回この服を着用ということは、もしかすると、日本の庶民の食事なのですか？」
ヒルダ「ええ。庶民かは分かりませんけど伝統的な日本食です。」
アルベリッヒ「気持ち悪い郷土料理なんてでないでしょうね？」
ヒルダ「さあ・・・・そこまでは。」
シド「気持ち悪いってどんな料理だ？」
アルベリッヒ「例えば、蝗とかザザ虫とか。」
シド「虫を食うのか日本人は！」
アルベリッヒ「蜂の子なんつーものも食べる。」
シド「そんなに日本は貧乏なのか？」
アルベリッヒ「俺らが言える台詞じゃないだろうが。生活水準はこっちの方がずっと低い。」
ヒルダ「まあまあ、とりあえず、見てみましょう。そろそろ運んでくると思いますので。」
ヒルダの言葉通り、料理が運ばれてくる。
ヒルダ「えっと・・・・・・アルベリッヒ、説明お願いしますね。」
アルベリッヒ「あんた、少しは自分で勉強してくださいよ。」
ジークフリート「アルベリッヒ！ヒルダ様にどういう口の聞きかたしてるんだ！」
アルベリッヒ「どうして、上司が部下に料理の説明を命令するのだ！食事会はヒルダ様主催でしょうが！どうして、メニューすら知らされてない俺にお鉢が回ってくるのだ！」
ジークフリート「使えるものは何でも使えと言う事だろう。」
アルベリッヒ「んだと！俺は便利屋じゃないんだぞ！」
ジークフリート「便利屋じゃなかったら雑用係じゃないか？」
アルベリッヒ「俺の知識は雑用の為ではないわ！」
ヒルダ「まあまあ、喧嘩はやめて。私がちょっと本でかじったところで、いつも知力を磨いているあなたに及ぶとは考えられません。何でも知っているアルベリッヒですから、アルベリッヒに頼んでいるのですよ。」
アルベリッヒ「何でもって簡単におっしゃいますが、知識高めるの大変なんですよ。」
ジークフリート「ヒルダ様の毎日の祈りほどではあるまい。」
アルベリッヒ「ほう。じゃあやってろよ。生物の本渡すから、植物の名前全部覚えてこいよ。」
ジークフリート「やだよ。」
フレア「二人とも料理が冷めるわ。アルベリッヒ、説明してくれない？」
アルベリッヒ「・・・分かりマシたよ。」
これ以上敵を増やすのは勘弁だ。
アルベリッヒ「・・・・・・えっと、まず白米ですね。日本はジャポニカ米といって、タイなどの長粒種とは違います。匂いが無く、ベトベトしてるのが特長です。お握りなど、他の国では作られないような、飯料理を発展させています。今回は普通の白米ですね。」
フレア「へえ〜〜、美味しそう。ねえ、スプーンは？」
ヒルダ「棒が二本置いてありますが・・・・・」
アルベリッヒ「ここまで物知らずだと、この国の鎖国同然の状況が泣けてきますよ。ヒルダ様の言う通り、異文化交流を少しでも行わないと、いずれは歴史にも抹殺される国になるかもしれませんね。」
シド「で、何で食べるんだ？まさかこの棒で？」
アルベリッヒ「これは箸という。こうやって、使うのだ。」
漆塗りの美しい箸を手に持ち、実演して見せる。
アルベリッヒ「さあ、やってみてください。」
フレア「なるほど！こうして挟むのね！うんしょっと。・・・・・・・・あれ。」
ヒルダ「あら、あら。」
ミーメ「・・・・・・」
バド「だああ、零れた！」
全員できなかった。
アルベリッヒ「何故できないのです。」
ジークフリート「その言葉お前に返す。何故お前は出切るんだ。」
アルベリッヒ「テーブルマナーは貴族として当然のことだろ。これだから成り上がりは。」
ジークフリート「なんだと！」
アルベリッヒ「俺にがなる前に、少しは箸動かせよ。食べられないだろう。」
ジークフリート「・・・・・むう。」
皆必死である。食事をしてるだけで、アスガルドで涼しい筈なのに、額に汗まで垂れてきている。
アルベリッヒ「・・・・・・まあいいです。次説明しましょう。外国人のスープと言えばポタージュやコンソメ。日本では、お味噌汁やお吸い物。今回はお味噌汁です。これは・・・・えっと・・・・白味噌ですね。京都あたりで良く使われる味噌です。具はお豆腐だけのようですね。」
フレア「白味噌って他にもお味噌の種類があるの？」
アルベリッヒ「ありますよ。白味噌と赤味噌、合わせ味噌の三つですね。赤味噌は八丁味噌などです。しょっぱみがあります。反対に白味噌は、甘味があります。合わせ味噌はそれらを合わせたものです。味噌は、地域でいろいろあるそうですから、どれが本場とは言い憎いですね。」
ヒルダ「それでは頂いてみましょう。」
そう言って、口を椀に近づけようとする。
アルベリッヒ「ちょい待て。」
ヒルダ「はい？」
寸前で止まったヒルダであった。
アルベリッヒ「何してるんです。」
ヒルダ「飲もうと思いまして。」
アルベリッヒ「これはこうして、椀を口に近づけるのです。」
ジークフリート「何野蛮な事言ってるんだ！持ち上げて皿を口に近づける事など、酷く無礼ではないか！」
アルベリッヒ「白痴が何を言うか!!これは日本だ!!日本では椀は手に持ち、そのまま啜るのだ!!」
ハーゲン「それじゃ、音がして失礼じゃないか。」
アルベリッヒ「いいんだ。日本じゃ、ラーメン、蕎麦、うどんなどの部類では、音を立てるほうが良いとされているのだ。お茶、汁物も同じで音を立てて構わないのだ。」
フレア「へえ〜〜そうなの！それは楽で良いわ！皆さん思い切り音を立てましょう！」
バド「日本人はオープンな性格なんだな。」
フェンリル「フランス料理とは全然違って良いな！」
アルベリッヒ「別に盛大に音を立てることが礼儀ではないぞ・・・」
ズズーーー ズッ ズズッ ズッズッ
フレア「甘くてとても美味しいわｖ私これ好き！」
ヒルダ「上品ですね。私もこれ気に入りましたよ。」
アルベリッヒ「そりゃ良かったですね。欲を言えば、少しづつ飲んで頂いて欲しかったのですけれど。まあ、これ以上の高望みはしないほうがいいでしょうね。」
ジークフリート「全部飲む事のドコがいけないんだ！」
アルベリッヒ「いちいち説明すんのもめんどいけどまあ言ってやるよ。日本では、少しずつ色んなものに手をつけるんだ。だから、ご飯をチョビッと食べたらおかずとちょび。御飯を食べて味噌汁をぐいって感じにな。」
ハーゲン「食い散らかしてる感じがするが。」
アルベリッヒ「まあ、そう思うなら思え。俺はもう反論も面倒になった。じゃ、次のおかずだな。焼き魚の説明はパス。そんくらい見て分かれ。煮物もパス。食えば分かる。漬物もいいや。毒じゃないし。これは必要かな・・・・・納豆。」
ヒルダ「納豆？」
アルベリッヒ「日本料理初心者にこんな上級のものを出すとは驚きですよ。納豆とは大豆が納豆菌によって、繁殖したものです。十三回練ってから、醤油をかけて食べてください。」
フレア「面白い料理ね。」
箸でグルグルグル回す。どんどん粘り気がでてくる。醤油をかけると、あの納豆特有の匂いがでてくる。
フレア「う・・・・・気持ち悪い〜〜変なにおい〜〜」
ジークフリート「おい、糸まで引いてるぞ。腐ってるんじゃないのか？」
フレア「腐った豆の匂いって臭いわ。」
ヒルダ「本当に腐った豆が食べられるのですか？」
ミーメ「腐った豆など食べて胃腸は大丈夫なのかね。」
アルベリッヒ「そう腐った腐ったと連呼しないでください。発酵と言ってください。」
そういうアルベリッヒはパクパクと平気で納豆を食べる。
バド「良く食べられるな。」
シド「勇気あるな、アルベリッヒ。」
アルベリッヒ「食べ物食べるのに勇気もへったくれもない。納豆如き別に対した事ないだろう。リバロに比べたらこんな匂い、全然良いではないか。」
フレア「アルベリッヒ・・・・これ・・・・食べられるのよね。」
アルベリッヒ「当たり前ですよ。」
フレア「・・・・・分かったわ。ハーゲン食べて!!!」
ハーゲン「は？」
突然話を振られて、思わず目が点である。
ハーゲン「わ、私がですか？」
フレア「・・・どうしても納豆はダメなの。お願い、食べてハーゲン。」
ハーゲン「で、ですが・・・・」
普段ならハイの一言だが、生憎ハーゲンも納豆は初体験の上、あまり好きではないらしい。
ヒルダ「フレア、我侭はいけませんよ。」
フレア「だって、だって。この納豆、匂い嗅ぐのだけでももう嫌！どうしても食べたくないの！ピーマンよりもずっと嫌！」
ポロポロと涙まで零れ始めた。それを見て、見ぬフリができる奴ではなかった。
ハーゲン「フレア様・・・・ハーゲンがお食べしますから、フレア様はお食べにならなくて結構ですよ。」
フレア「ありがとう！大好きよハーゲン。」
嬉しそうににっこり微笑んで、軽くハーゲンにキスをした。勿論ハーゲンの顔は真っ赤である。
ヒルダ「しょうがありませんね、フレアったら。さ、食べましょうか。」
そう言って納豆に手を伸ばす。が、ヒルダの手が震えているのを見逃す訳が無かった。
ジークフリート「お嫌いなものを無理に食べる必要はありません。ヒルダ様がお嫌いなものは私が食べます。だから、ヒルダ様の納豆は私が食べます。」
ヒルダ「そんな・・・・悪いですよ。」
ジークフリート「後で体調をお悪くされる方が胸が痛みます。私は多分大丈夫ですので、どうか。」
ヒルダ「・・・・・・すみません、ありがとうございます。私が納豆を好ましく思わないばっかりにあなたに迷惑かけて。」
ジークフリート「いえ。」
ヒルダ「次は、きっと納豆が食べられる様になってるようにしますからね。」
ジークフリート「・・・・・・はい。」
やはり、ハーゲンとフレアと違い、妙にずれる二人であった。
アルベリッヒ「じゃ、早く食えよ。」
手が震えている二人にわざと急かすアルベリッヒ。
ミーメ「無理しないほうが良いぞ。」
シド「俺も残すし。」
バド「俺は別に腐りかけてたの、必要にかられて食べてたから平気だけどな。」
トール「お前らは無茶だと思うぞ。」
フェンリル「・・・・・・死ぬなよ。」
勇気ある二人の神闘士が今、未知なる食物に手を伸ばす！
ぱっくん!!!
アルベリッヒ「どうだ？美味いか？不味いか？」
ジークフリート ハーゲン「・・・・・・・・・・・・・」
数日後。
フレア「ねえ、お姉様、ジークフリートの御様子はどうなんですの？」
ヒルダ「まだ、調子が悪いらしく寝こんでいます。よっぽど納豆が堪えたのでしょうね。」
フレア「そこまで不味いのなら、ハーゲンに押しつけるんじゃなかったわ。ハーゲンなら大丈夫って思ってたのに。」
ヒルダ「私もジークフリートに悪い事をしました。寝こむほどに不味いものを無理に食べさせてしまうだなんて。」
しょんぼりとする二人。
バド「やった、成功だ！」
トール「何、本当か!?」
バド「ああ、これでもう心配要らないぞ。」
バドとトールが喜び勇んで歩くのが見えた。
ヒルダ「どうしたのです？何か嬉しい事でも？」
バド「はい！アルベリッヒやフェンリルなどと一緒に研究をした結果、見事に成果が現れました。」
トール「これで、何時でも食べられます。」
フレア「まあ、何？果物でも栽培したの？」
バド「いえ、納豆です！」
ヒルダ フレア「な、納豆!?」
トール「この間以来、妙に納豆にはまってしまいましてね、どうにかして、アスガルドで食べられないかと思いまして。そこで、大豆と藁を使って納豆を作る事にしたんです。いや、納豆は奥深くて大変美味で。食べれば食べるほど旨みがよく分かります。」
バド「ジークフリート達は苦手だそうなので、俺達だけで、食べますよ。少し匂いが漂うかもしれませんがすみません。」
ヒルダ「い、いえ。いいのですよ。食べ物を規制する権利は私といえどありません。」
バド「それは良かった。俺達、これからできた納豆を食べようと思ってるのですが、お二人はいかがなさいますか？」
ヒルダ フレア「いえ、結構です。」
トール「そうですか。それでは俺達はこれで。」
二人は嬉しそうに、その場を去っていった。
フレア「タフだわ・・・・・」
ヒルダ「タフですね。」
同じアスガルド人でもこの差。茨城県人と関西人的な差があった。
あとがき
アスガルド戦争シリーズ第四弾は日本料理！やっぱりアスガルド人に納豆は難しいのかな？ヨーロッパにはクサヤに勝る臭いものがあるらしいけど。ちなみに私は納豆大好きです。実は、今回の日本戦争には続きがあります。納豆を巡っての戦いが始まります。次回作をどうぞお楽しみにね★
BY MUTUMI